♬ 一度諦めた作品に再挑戦したい
♬ また同じ失敗をしたくない
こういった方へ向けた記事です。
以前に取り組んでいた作品に再挑戦するときの
とても重要なポイントがあります。
それは、
「やり方を変えてやり直す」
ということ。
そうでないと、
また同じようなことにつまずいてしまう可能性が高くなります。
どうして挫折してしまったのかによって対応が変わるため、
以下、状況別に解説しました。
これまでに書いた記事のうち参考になりそうなものを
多くピックアップしましたので
あわせて参考にしてください。
■再失敗しない、一度挫折した楽曲に再度取り組む方法
♬ 手が出なくて、譜読みの途中で諦めた
まず、
「何につまずいたのか」
これをはっきりさせる必要があります。
例えば、以下のような例。
◉ 運指やペダリングがひとりで決められなかった
◉ 音が多すぎて、キャパオーバーだった
◉ 楽典的な知識の不足で、そもそも譜読みが進まなかった
今まで取り組んできた楽曲には出てこなかった楽典的知識が求められると
それがネックになる可能性はあります。
しかし、
♫ はじめての楽典勉強 【注意点】【初心者は省略可の項目5選】
という記事で紹介している
「黄色い楽典」をきちんと学びさえすれば、
バロック〜印象派までの楽曲に出てくる記譜のうち
約90%以上は理解できます。
(それ以降の前衛的な作品では、もっと難しい記譜もでてきます。)
♫「演奏方法に迷いやすい記譜」カテゴリー
では、黄色い楽典で補いきれない内容も解説していますので、
あわせて参照して下さい。
◉ 運指やペダリングがひとりで決められなかった
自分ひとりで運指やペダリングを決定していくのは、
先程の「楽典知識による読譜」よりも
ワンハードル上がります。
「8小節くらいの短めの単位に区切って、ていねいに熟考していくこと」
これがポイントです。
何小節で区切るかは
楽曲によって変更しても構いません。
運指やペダリングの決定では「前後関係」も影響するので、
区切りが短すぎるのはNG。
「短すぎず長すぎず」
という長さに区切るのがいちばん効果的です。
運指やペダリングの具体的な決定方法のヒントは
以下の記事を参考にしてください。
◉ 音が多すぎて、キャパオーバーだった
これもやはり、
「区切る」という方法を使ってていねいに読むのが
いちばんの近道。
という記事を参考にして下さい。
このような「細分化」は
ピアノ練習において
とても有効なやり方のひとつとして
必ず重視すべきです。
♬ 譜読みはできたけど、テンポが上がらず諦めた
これには、次の5つのステップを踏むのが有効です。
2、片手ずつインテンポで弾けるようにしてしまう
3、両手でゆっくり合わせる
4、上記「区切る」を使って、短い単位でテンポを上げていき、つなぐ
5、必要に応じて1〜4を繰り返す
やはり「区切る練習」がものを言います。
区切って、”ていねいに” 徹底ドリルです。
両手のコンビネーションで成り立つパッセージは
「3番」からおこなえばOK。
しかし、それ以外のところは
「何よりも先に、片手ずつピカピカにしておく」
これを必ず意識しましょう。
繰り返しますが、
やり方を変えてやり直すのです。
上記のステップを丹念に繰り返しても
それでも弾けないところがあれば、
レベル的にやや時期尚早なのかもしれません。
それでも挑戦すれば、
自分史上最高のところまではいくはずです。
♬ 概ね弾けるようになったけど、音楽的に仕上がらず寝かせた
このケースは、特にショパンなどに多いようです。
「概ね弾けるようになるまでは他の楽曲よりも早かったけれど、
本番までに納得のいく仕上がりにならず、ショパンだけが残ってしまった」
などというケース。
結論的には、
「音楽的な理解を深める」
当然ですが、これしかありません。
以下のカテゴリーが参考になるはずです。
一度挫折してしまった時とやり方を変えなければなりませんが、
前回は
弾き込みをしていたけれども
音楽が見えてこなかったのですよね。
それでしたら、
今回は上記のカテゴリーなどを通して
音楽的な理解を深めるためのインプットの時間割合を
”圧倒的に” 増やしてみてください。
そして、
それと並行しながら
もう一度イチから譜読みしてください。
このときに、
前回の書き込みはいったんすべて無視してください。
そうすれば、
間違いなくインプットの効果を感じながら
再挑戦できるはずです。
しつこいようですが、
「再失敗しない、一度挫折した楽曲に再度取り組む方法」は
「やり方を変えてやり直す」
これに限ります。
まずは、
前回とっていた「練習方法」や「楽曲へのアプローチ方法」
を思い出すことが出発点です。
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