【ピアノ】「運指(指遣い)」に関する基本的な考え方

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今回の内容は

ある程度学習が進んでいる方でないと理解が難しいかもしれませんが、

ピアノ練習で非常に重要になってくる部分です。

是非一度目を通してみてください。

運指が暗譜へ与える影響

「練習が積み重なって力になる」ということと

「毎回同じ運指でさらう」ということは密接に結びついています。

もちろん、練習中により良い運指を求めて変更するのは構いませんが、

その都度「これでいく」という決定が必要です。

 

つまり、譜読みではなんとなく読んでいくのではなく、

まず「運指」を決定し、その後にさらっていきましょう。

癖がつく前に譜読みの早い段階で運指を検討しておくのがポイントです。

 

これは「暗譜」にも影響大。

暗譜がとんでしまう原因の一つは、

「その直前で何かしらのトラブルが起こっていること」

であり、

そのトラブルの典型が、

「運指を間違えてしまうこと」なんです。

アンドラーシュ・シフの運指

多くの楽譜には運指が書かれていますが、

基本的には書かれている運指を使った方がうまくいくことが多いです。

というのも、

経験豊富の専門家が

「弾きやすさ」はもちろん、

「音色面」も考慮に入れた上で付与しているケースが多いからです。

まずは、書かれている運指を試してみることが重要。

一方、書かれている運指が学習者に合わない可能性もゼロではありません。

例えば、2000年代以降に入ってから出版された

ヘンレ版の「J.S..バッハ : 平均律クラヴィーア曲集」では

アンドラーシュ・シフが運指をつけているバージョンがあります。

ただ、これをみてみると、

どう考えても相当手が大きい方向けの運指となっています。

つまり、「手の大きさ」という

人間にとって変えられない部分に関して使用できない運指は

変えてしまっても構いません。

運指と音色との関係

過去に自身で上達を感じた一つのきっかけは

運指」に注意深くなった直後です。

楽譜に書かれている運指

「なぜ替え指をしてまでこんな運指をするんだろう?

と思っていた時期もありました。

例えば、

「5の指で打鍵できる音なのに、わざわざ3-5とえ指をするように書かれている f(フォルテ)の音」

がシューマンの作品にありました。

この理由は「太い音色を出すため」です。

同じ音を打鍵するにしても、どので演奏するかによってニュアンスが変化します。

それぞれが持っている

「独自の表情

に注目して注意深く運をチェックしましょう。

表現が苦手な「親指」を使いすぎていないかどうかもチェックポイントです。

また、運指が音色に与える影響としては

「レガートの音色」

も挙げられます。

ダンパーペダルというのは、レガートにとっては補助役割しかありません

ペダルに頼っていた「運指」を改めただけ

明らかに、よりレガートの音色に聴こえるようになることも多いのです。

声部ごとの練習でも運指を守ると効果的

まずは、次の譜例をみてください。

ショパン「ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53(英雄ポロネーズ)」

譜例(1-2小節目)

パブリックドメインになっている作品です。

出版社が独自につけたアーティキュレーションなど

権利に関わる部分は一切表示しておりません。

譜例はFinaleで作成したものです。

難しいパッセージを攻略するための練習として、

「1小節目右手の4度フレーズの上声のみ」を取り出した例です。

このように、声部ごとに分解して練習する場合でも、

4度で演奏する時に使う「実際の指遣い」で練習することが重要です。

そうでないと、分解して練習する意味がありません。

 

J.S.バッハの多声作品などで1声ずつ取り出して練習する場合も

「実際の指遣い」で練習しましょう。

運指は積極的に書き込む

よほどの初心者ではない限り、

楽譜に「ド」とか「ファ」などと音名を書き込むのは

読譜力の向上の観点でもお勧めできません。

文字を読んでしまって楽譜を読まなくなるからです。

ただ、運指に関しては積極的に書き込むといいでしょう。

というのも、先ほども書いたように、

毎回同じ運指を使うことで練習が積み重なるからです。

自身で適切な運指を見つけるコツ

この内容に関しては以前に記事にしていますので、こちらをご覧ください。

 

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今回は6点に絞ってお伝えしました。

運指は本当に奥が深いので長期的な視点で学んでいくのがベストです。

「具体的な楽曲」での運指の工夫は

別記事で書いていきます。

 

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