【ピアノ】テンポは速ければいいわけじゃない

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ありとあらゆる作品において
速いテンポで弾くことばかりに
意識を持っていかれていませんか?
心当たりのある方は
本記事を読んでみてください。
【ピアノ】仕上げのテンポ設定に迷ったら
という記事の補足的内容です。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

正直、一部の音楽教育が原因でもありますが、

速いテンポで弾くことばかりに意識をもっていかれている学習者が

非常に多いように感じます。

 

確かに「速いテンポで仕上げた方が上手に聴こえる曲」もあります。

しかし、なんでかんでも速く弾けばいいわけではありません。

それではむしろ、

「楽曲の内容を考えていない」

という印象を与えてしまいます。

 

例えば、

テンポが速いと「堂々とした印象」からは離れてしまいがちですので、

そのような印象を与えたいのであれば

おさえ気味のテンポで仕上げるべきです。

 

また、ショパン「革命のエチュード」などといった作品では

全体として「エネルギーの高さ」さえ伝わってくれば

必ずしも速すぎるテンポでなくても音楽的に聴こえます。

 

他、必要以上に速いテンポで弾かれがちな作品としては、

◉ ブルグミュラー 25の練習曲 Op.100 より「アラベスク」
モーツァルト「ピアノソナタ第11番 K.331(トルコ行進曲付き) 第3楽章」

などが挙げられます。

タイム計測でもしているかのような

まるで宴会芸になっている演奏を耳にします。

 

反対に、

リムスキー=コルサコフ「熊蜂の飛行」などは

題材が題材なだけに

ある程度の速度で演奏しないとパッとしませんよね。

 

人間は借金をすると

いつも頭の中が借金のことだけになり、

何をしていても頭の後ろの辺りに

「借金」の二文字がうろついているそうです。

「速く弾かなくちゃ依存」も同じです。

何か邪悪なものに頭の後ろの辺りをガッツリつかまれて

「速く!速く!速く!」

とせかされているような感覚に

おちいってしまうのでしょう。

それでは音楽にならないのです。

ピアノ演奏はスポーツではありません。

パフォーマンスとして速弾きをするのであれば、

きちんとそういった意図を持っておこなうべきです。

 

本記事でお伝えした内容は

意識して考え直すことで改善できます。

そして、

ほんとうに速く弾いたほうが音楽的だと思う作品のみ

テンポを上げることを目指せばいいのです。

テンポ設定に唯一の正解はないので

「速く弾かないように」と強制したいわけではありません。

「まずは作品の内容をきちんと考えるという姿勢が大事」

このことをお伝えしたいと思って書きました。

 

【補足】
もちろん、
一般的に速いテンポで知られている楽曲だけでなく
「テンポがゆるやかな楽曲が速くなってせわしなく聴こえてしまう演奏」
にも気をつけましょう。

 

 


 

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