【ピアノ】テンポキープの要となる、頻出リズム

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どんな楽曲であっても
本記事で取り上げるのと似たようなリズムが出てきたときには
テンポキープの要だと思って
意識を向けるようにしましょう。

 

例えば、以下のようなもの。

 

モーツァルト「ピアノソナタ K.545 第1楽章」

譜例1(PD作品、Finaleで作成、10-11小節)

カギマークで示した部分のリズムに注目してください。

このような「ターータ ターータ」というリズムは

ほんとうによく見られますね。

8分音符の扱い方が重要で、

それらをタイミングよく入れないと

テンポが変わってしまいます。

右手の細かく動いているパッセージばかりに

気をとられがちですが、

テンポキープという観点でも

左手のリズムをきちんと表現するように

注意しましょう。

 

もうひとつの例を挙げておきます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第3楽章」

譜例2(PD作品、Finaleで作成、32-33小節)

この譜例2も、

左手の「ターータ ターータ」というリズムが

右手のパッセージを支えていますね。

注意点は先ほどと同様で

8分音符の弾き方にあります。

 

ただし、

譜例1とは異なり

付点4分音符ではなく「4分音符+8分休符」になっているので、

よりリズムの厳格さを感じるはず。

結局はすべてつながっていて、

4分音符の長さをきちんと守ることで

8分休符の始まる位置が適切になり、

肝心の8分音符もタイミングよく演奏しやすくなります。

 

いつも具体的な譜例を挙げるので

その楽曲の演奏解説のようになってしまいますが、

本記事でいちばん言いたいのは、

どんな楽曲であっても

似たようなリズムが出てきたときには

テンポキープの要だと思って

意識を向けるべきだということです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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