例えば、以下のようなもの。
譜例1(PD作品、Finaleで作成、10-11小節)
カギマークで示した部分のリズムに注目してください。
このような「ターータ ターータ」というリズムは
ほんとうによく見られますね。
8分音符の扱い方が重要で、
それらをタイミングよく入れないと
テンポが変わってしまいます。
右手の細かく動いているパッセージばかりに
気をとられがちですが、
テンポキープという観点でも
左手のリズムをきちんと表現するように
注意しましょう。
もうひとつの例を挙げておきます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第3楽章」
譜例2(PD作品、Finaleで作成、32-33小節)
この譜例2も、
左手の「ターータ ターータ」というリズムが
右手のパッセージを支えていますね。
注意点は先ほどと同様で
8分音符の弾き方にあります。
ただし、
譜例1とは異なり
付点4分音符ではなく「4分音符+8分休符」になっているので、
よりリズムの厳格さを感じるはず。
結局はすべてつながっていて、
4分音符の長さをきちんと守ることで
8分休符の始まる位置が適切になり、
肝心の8分音符もタイミングよく演奏しやすくなります。
いつも具体的な譜例を挙げるので
その楽曲の演奏解説のようになってしまいますが、
本記事でいちばん言いたいのは、
どんな楽曲であっても
似たようなリズムが出てきたときには
テンポキープの要だと思って
意識を向けるべきだということです。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント