具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD作品、Finaleで作成、22-25小節)
24小節目のメロディの丸印で示したC音に
アクセントがついてしまっている演奏は多いのですが、
ここでのアクセントは、基本的に不要です。
その直前の2分音符D音から順次進行でつながっている音なので
一連の流れの中で弾かれるべき音なのは
一目瞭然ですよね。
しかし、
丸印で示した部分のような
勢いよく次の小節へ向かう音群では
その頭にアクセントをつけてしまっても
気付かずに演奏してしまいがち。
そうならないためにできることとしては、
この譜例のところの場合、
直前の2分音符D音を発音したら
音をしっかりと聴き続けて
その響きの中からこぼれてくるようなイメージで
丸印で示した音からの一連の音群を弾くことです。
「不要なアクセントを入れてしまいがちなところの典型例」
として紹介しましたが、
別の楽曲であっても
似たような場面では注意すべき。
アクセントというのは
音楽表現上、重要なものですが、
流れの中で不自然なところに入れてしまうと
「目の上のたんこぶ」になってしまいます。
録音&チェックで
予想外のところにアクセントが入っていないかをチェックする。
同時に、
楽譜上、特に記号としては書かれていないのに
意図的にアクセントをつけるところでも
「ほんとうに、そのアクセントは必要なのか」
というのを、今一度考え直してみましょう。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント