【ピアノ】accel.のときに音を強めていいのか

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◉ accel.のときに、書かれていなくても音を強めていく
◉ rit.のときに、書かれていなくても音を弱めていく
これって、OKなのでしょうか。
無意識のクセにもなりがちなこういった表現について
本記事で話題にします。

 

 

◉ accel.のときに、クレッシェンドが書かれていなくても音を強めていく
◉ rit.のときに、デクレッシェンドが書かれていなくても音を弱めていく

これらの表現は入れてしまいがち。

特に前者。

入れても聴感上は問題が生じないケースも

多いのでなおさらです。

 

音楽的にどうしても必要だと思えば

取り入れてもぜったいに間違いとは言いません。

しかし、

原則、accel.やrit.しか書いてないのであればやらないほうがいいでしょう。

必要ならばクレッシェンドやデクレッシェンドも

楽譜に書いているはずだからです。

楽語の意味を誤解しないように。

 

【補足】
例えば、
フレーズ終わりの音では
強くならないようにおさめるのが原則ですが、
必ずしもデクレッシェンドが書かれているとは限りません。
こういった、
「書かなくてもとうぜんそうする」
という意味で省略されている内容と混同しないように
注意してください。

 

先ほど、

「音楽的にどうしても必要だと思えば…」

と書きましたが、

たとえそれでもやらないほうがいい場合もあります。

その作品の別のところで

◉ accel.とクレッシェンドの同時使用
◉ rit.とデクレッシェンドの同時使用

これら及び、それに類似する表現が書かれている場合。

作曲家があえて書き分けているということだからです。

 

ちなみに、

アンドレ・ジョリヴェなどの作曲家は

一部の作品で

accel.のところにあえてデクレッシェンドを書いたりと

通常の感覚の逆をいくような指示をしています。

表現が通り一辺倒にならないよう、

こういった一風変わった表現にも

興味をもっていきましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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