【ピアノ】演奏会映えするモーツァルトのソナタ楽章抜粋はどれか

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♬ 中級程度で、演奏発表会映えするモーツァルトのソナタを知りたい

♬ 演奏時間の関係で、楽章抜粋で演奏することを前提にしたい

♬ 難易度やおすすめの楽譜を知りたい

 

こういった希望に答えます。

 

 

演奏発表会などの本番で

モーツァルトのピアノソナタを弾いてみたいと思っている方もいるはず。

多くの本番では

演奏時間の関係で

楽章を抜粋することと思います。

弾きたい作品が決まっているのであれば

それを弾くのがいちばんですが、

漠然と

「本番でモーツァルトを弾きたい」

と思っている方には

本記事が参考になるかもしれません。

 

彼の作品はどのソナタも名作ばかりで

音楽的にも演奏発表会映えしますが、

中級以上の方に特におすすめなのは

カデンツァ付きのロンドになっている終楽章です。

 

カデンツァ付きの楽章は

曲尺がある程度長いものとなります。

そうでないと、

楽曲の規模に対してカデンツァが浮いてしまうので。

つまり、楽曲として充実しているうえ、

カデンツァそのものの魅力もあり

協奏曲を聴いているような

イメージを喚起させてくれる。

視覚的にも聴覚的にも

ソリスト感を出してくれるんです。

 

具体例には、以下の2作品がおすすめ。

 

正直、派手さで言えば

もっと他の作品も候補に挙がりますが、

トータルで見たときには

カデンツァ付きの楽章の充実度は群を抜いています。

 

ピアノソナタ ニ長調 K.311 第3楽章

 

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

この楽章は、

モーツァルトのソナタの中にあって

なかなか難しいものとなっていますが、

ツェルニー30番修了程度から挑戦できるでしょう。

 

練習すれば

弾くこと自体は割と早く出来るようになるはずです。

しかし、

演奏時間6分程度と、

ある程度の曲尺があり

ロンドの特徴である「繰り返し」が多く出てくるため、

聴衆を飽きさせずに全体をまとめるためには

ていねいな学習が必要でしょう。

 

K.311は第2楽章がほんとうに美しいロマンスなので、

演奏時間が許せば

「第2楽章 及び 第3楽章」というように

ふたつの楽章を連続で弾くのもいいですね。

 

筆者自身、初めてピアノコンクールへ出たときに

予選の課題で

モーツァルト、もしくは、ベートーヴェンのピアノソナタより、
いずれかの急速楽章を演奏すること

とあったので、

この第3楽章を選曲しました。

他のコンテスタントがベートーヴェンを選ぶ中、

モーツァルトを選んだのは筆者だけでしたが、

他の演奏曲とは大きく雰囲気が変わり

また、カデンツァがある充実した作品だったこともあり

筆者としては良い選曲だったと思っています。

 

楽譜は、ヘンレ版が定番かつ、専門家の信頼度も得ているのでおすすめ。

K.311は、第1巻に収載されています。

 

◉ モーツァルト: ピアノ・ソナタ集 第1巻/ヘンレ社/原典版

 

 

 

 

 

 

ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第3楽章

 

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)

この楽章も、

ツェルニー30番修了程度から挑戦できるでしょう。

 

演奏時間は6分半程度、ロンドで繰り返しが多いので

やはり、聴衆を飽きさせずに全体をまとめるためには

ある程度の練習が必要になってきます。

 

K.333は第1楽章が有名でよく弾かれるので

終楽章は耳にする機会がやや少ないように感じますが、

カデンツァをはじめ

作品としては非常に充実しており

筆者自身、大切にしている楽章でもあります。

 

この楽章や

上記の「ピアノソナタ K.311 第3楽章」もそうですが、

カデンツァ付きの作品では

閉じていくように終わるものよりも

堂々と締めくくるものが多いので

そういった意味でも演奏発表会に適しており、

聴衆の反応も悪くありません。

 

楽譜は、やはりヘンレ版を選ぶといいでしょう。

K.333は、第2巻に収載されています。

 

◉ モーツァルト: ピアノ・ソナタ集 第2巻/ヘンレ社/原典版

 

 

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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