具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第3楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、80-83小節)
丸印で示した2つの音を見てください。
これらの音は「8分音符」なのですが、
似たようなところに16分音符がたくさん出てくるので
16分音符だと思い込んでしまいがち。
同時に合わせる左手の音があれば
リズムの読み間違いに気が付きやすいのですが、
ここでのように
右手の音が裸で出てくると
うっかり読み誤ってしまいがち。
こういうのって、
注意すべき局面だと腑に落として
どんな楽曲でも
類似した場面では注意するしかありません。
似たようなことは日常生活でもあります。
よく、約束の13時と11時を間違えたり、
17時の「5時」というのを
勝手に頭で変換して
15時だと思い込んだり、
などという失敗を耳にします。
結局は、
「こういった場面では思い込みやすい」
または
「以前に失敗した」
ということをチクチク気にしたり
書き出したりしながら
意識して予防するしかないんですよ。
譜読みのときの最大の敵は
難しいパッセージでも
入り組んだ声部でもなく、
「思い込み」です。
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