【ピアノ】不要なアクセントを入れてしまいがちなところの典型例

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アクセントというのは
音楽表現上、重要なものですが、
流れの中で不自然なところに入れてしまうと
「目の上のたんこぶ」になってしまうので
注意が必要です。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ K.545 第1楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、22-25小節)

 

24小節目のメロディの丸印で示したC音に

アクセントがついてしまっている演奏は多いのですが、

ここでのアクセントは、基本的に不要です。

その直前の2分音符D音から順次進行でつながっている音なので

一連の流れの中で弾かれるべき音なのは

一目瞭然ですよね。

しかし、

丸印で示した部分のような

勢いよく次の小節へ向かう音群では

その頭にアクセントをつけてしまっても

気付かずに演奏してしまいがち。

 

そうならないためにできることとしては、

この譜例のところの場合、

直前の2分音符D音を発音したら

音をしっかりと聴き続けて

その響きの中からこぼれてくるようなイメージで

丸印で示した音からの一連の音群を弾くことです。

 

「不要なアクセントを入れてしまいがちなところの典型例」

として紹介しましたが、

別の楽曲であっても

似たような場面では注意すべき。

 

アクセントというのは

音楽表現上、重要なものですが、

流れの中で不自然なところに入れてしまうと

「目の上のたんこぶ」になってしまいます。

 

録音&チェックで

予想外のところにアクセントが入っていないかをチェックする。

同時に、

楽譜上、特に記号としては書かれていないのに

意図的にアクセントをつけるところでも

「ほんとうに、そのアクセントは必要なのか」

というのを、今一度考え直してみましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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