【ピアノ】段階的なクレッシェンドの取り入れ方②

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【ピアノ】段階的なクレッシェンドの取り入れ方
という記事で
段階的クレッシェンドについて取り上げましたが、
今回は別の作品例を挙げて追加解説。
本記事単体でもお読みいただけます。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ハイドン「ソナタ 第60番 Hob.XVI:50 op.79 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、71-76小節)

【補足】
ハイドンの時代には
mf などの記号は一般化されておらず
ほとんどが pf で記譜されていました。
(参考記事 : 【ピアノ】ハイドン、モーツァルトにおけるダイナミクスの解釈方法
それは前提として、
本記事のダイナミクス表記では
現代のダイナミクス解釈をしています。

 

譜例の真ん中(上段と下段のあいだ)のダイナミクス指示が

楽譜に指定されているのですが、

ここに書かれている cresc. をどのように表現するのかが

演奏者に問われています。

 

ここでは、以下の2パターンのやり方が想像できます。

上段の上に書いたダイナミクス指示は、良くない例。

下段の下に書いたダイナミクス指示は、推奨する例。

それぞれ、書くスペースを上下に分けただけで

書かれている段のみに適用するという意味ではありません。

 

(再掲)

両方ともクレッシェンドしてはいますが、

これらの違いがわかりますか。

 

73-74小節に書き込んだ小さなデクレッシェンドがポイント。

つまり、ここではメロディの音型が

1小節単位になっているので

上段の上へ書き込んだように

グーっとクレッシェンドしてしまうと

各フレーズ終わりが強調されてしまうことになり

音楽的に不自然なのです。

 

以上のような理由で、

全体的にはクレッシェンドしていきながらも

各フレーズの内部は

きちんと音楽に沿って処理することが必要。

したがって、

下段の下へ書き込んだように

ブロックごとにダイナミクスを上げていく

段階的なクレッシェンドにすべき。

 

(再掲)

ちなみに、

72小節目は

その小節だけでフレーズが終わっているわけではなく

次の小節へ向かって盛り上げていっても

問題ありませんので、

グーっとクレッシェンドする松葉で表現してあります。

 

今回譜例へ書き入れた2パターンの表現の違いを

よく観察してみてください。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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