具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、18-19小節)
18小節目の
「付点16分音符+32分音符」
のところに注目してほしいのですが、
この付点リズムを
ほんとうの正確なリズムで弾いてしまうと
ここでの柔らかい曲想には合わず
滑稽に聴こえてしまいます。
こういった曲想で出てくる付点では
演奏に少しのゆとりが必要。
譜例の場合では、
根本的なリズムがわからなくならない程度で
32分音符をやや長めに弾くようにする。
この加減は意外と難しく
そこで音楽に変な「間(ま)」が空いたようになってしまってはいけませんし、
録音チェックをしながら
最適の加減を探ってください。
加減の目安としては、
鋭すぎない付点にしたけれども
あえて譜面に書くのであれば
やっぱり「付点16分音符+32分音符」しかない、
という程度のはみ出し。
別の音価で書くこともできるほど
リズムを崩してしまうと
それは、根本的な音楽が変わってしまいますから。
この作品に限らず、
書かれているそのままの付点リズムで
正確に演奏してしまうと
曲想からして鋭すぎると感じられるかどうか。
似たような注意が必要な作品は多くありますので
「その楽曲の、その箇所のニュアンスに合った付点のリズム表現」
という観点を常に意識しておきましょう。
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