譜例を見てください。
例えば、このようなスキップリズムの連続によるメロディがあるとします。
演奏ポイントは大きく2点です。
◉ 16分音符が前に寄ってしまわないように注意する
付点8分音符よりも16分音符が大きくなってしまうと
つまづいたような印象になり
あまり上手ではないスキップに聴こえてしまいます。
「長い音価に重みを入れて、短い音価は軽く演奏する」
このクラシック音楽の原則は、
例外こそあれど
比較的多くの場面で応用できる考え方です。
また、
16分音符が「前」に寄ってしまわないように注意することも重要です。
前に寄ってしまうと
重い印象に聴こえてしまいますし、
3連符と区別できなくなってしまうという点でも問題アリです。
この点について、
ピアニストの川上昌裕 氏は
「カプースチン ピアノ音楽の新たな扉を開く(ヤマハ)」
という書籍の中で次のように述べています。
クラシック音楽では、
付点音符を伴うリズムと三連符は
全く別種類のリズムとして認識しなければなりません。
多くの場合、
付点音符は音価よりも少し長めに感じて弾きます。
(抜粋終わり)
この文章からも読み取れますが、
同じく16分音符が寄ってしまうのであれば、
前に寄ってしまうよりも、後ろに寄った方が音楽には悪影響は与えないのです。
後ろに寄った場合は
その16分音符が ”その次の音” の仲間に聴こえるからでしょうね。
前に寄ってしまった場合は、
ただ単にリズムが甘くて重いように聴こえてしまいます。
スキップリズムは
誰でも一度は弾いたことがあるほどの頻出リズム。
今回の内容を踏まえて
音楽的なスキップを目指しましょう。
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