具体例として
チャイコフスキーの小品を取り上げますが、
他の楽曲でも基本的な考え方は同様です。
パブリックドメインになっている作品です。
出版社が独自につけたアーティキュレーションなど
権利に関わる部分は一切表示しておりません。
譜例はFinaleで作成したものです。
チャイコフスキー「四季 12の性格的描写 10月 秋の歌」
19-21小節目です。
21小節目のフェルマータ(この楽曲一番のヤマ)に向かって
少しrit.をかけてテンポを広げるのが通常です。
一方、
rit.をやりすぎるとフェルマータの表現が活きなくなってしまい、
フェルマータが書かれている意味がなくなってしまいます。
フェルマータというのは
本来「一時停止」という意味があるのですが、
その直前のテンポが広がりすぎると
「一時停止感」が生まれません。
あらゆる作品で、
こういったメロディの頂点についているフェルマータが登場しますが、
これを頭の隅に置いておきましょう。
音楽表現というのは単独でみるものではなく、
全て繋がっているのです。
チャイコフスキー「四季 12の性格的描写 10月 秋の歌」
をさらに学びたい方は
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