【ピアノ】フェルマータとrit.との関係に気をつけよう

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本記事では、
「フェルマータとrit.との関係」
それぞれの音楽表現の特徴に目を向けながらみていき、
それらが同時に出てくるときに
演奏上で注意するべきことを解説しています。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

チャイコフスキー「四季 12の性格的描写 10月 秋の歌」

譜例(PD作品、Finaleで作成、19-21小節のメロディ)

21小節目のフェルマータ(この楽曲いちばんのヤマ)へ向かって

少しだけ rit. をかけてテンポを広げるのが慣例です。

 

一方、

rit. をやりすぎるとフェルマータの表現が活きなくなってしまい、

フェルマータが書かれている意味がなくなってしまいます。

 

フェルマータというのは

本来「一時停止」という意味があるのですが、

その直前のテンポが広がりすぎると

「一時停止感」が生まれません。

 

あらゆる作品で、

こういったメロディの頂点についているフェルマータが登場しますが、

「フェルマータを活かしたいなら rit. のかけすぎに注意する」

これを頭の隅に置いておきましょう。

 

音楽表現というのは単独でみるものではなく、

すべてつながっているのです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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