【ピアノ】エコーの表現を見つけよう

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本記事では、
「エコーの表現」について解説しています。
様々な楽曲で見られる音楽要素です。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ラヴェル「前奏曲(1913) ホ短調」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、25-27小節)

赤矢印で示した、

27小節目の高く鳴らされる「3度音程の和音」は

「エコー」のようなイメージで。

 

【エコーのパターン】
① メロディなどとは関係なく、別の音域で単発で小さく鳴らされる
② あるパッセージが「同じ形」で尚且つ「小さいダイナミクス」で繰り返される

色々なパターンがありますが、大きくはこの2つに分類されます。

譜例のエコーは、①に該当します。

 

譜例のエコーは、

遠くで鳴っているイメージを持って、極めて軽く演奏すると音楽的です。

このエコーは

オーケストラで演奏するとしたら、

絶対にメロディとは ”別の楽器” で演奏するはずです。

 

イメージしてから音を出すことの重要性は

以前から記事にしていますが、

イメージすることで

打鍵の仕方に無意識のコントロールが入るのです。

したがって、

遠くで鳴っているような音を出すためには

どのように打鍵すればいいかを知っていなくても

無意識のコントロールで

結局は音色を近づけることができます。

 

少し、難しい話をしてしまいました。

もっと簡単な言い方をすると、

「遠くで鳴っているような音を出したい」

と思いながら、バシン!という打鍵をする人はいません。

反対に、

「すぐ目の前に音像があるような音を出したい」

と思いながら、フワッという打鍵をする人はいません。

イメージは、自分の打鍵の仕方に直結しています。

だからこそ、イメージすることは馬鹿にできないのです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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