【ピアノ】「ハーモニーが変わるのもリズム表現の一種」とはどういうことか

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【ピアノ】切迫感の表現方法を読み取る
という記事で、
「和声(ハーモニー)が変わるのもリズム表現の一種」
と解説しましたが、
これについてもう少し補足します。

 

「打鍵して鳴らして、和声が変わったのがわかるのだから、和声がリズム表現だなんて当たり前ではないか」

と思うかもしれません。

しかし、次の例を見てください。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第11番 K.331(トルコ行進曲付き) 第3楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、18-26小節)

ここでは

19-21小節まではずっと同じ和声で

23小節目からは

1拍ごとに和声が変化しますね。

このときに、

伴奏形がずっと8分音符で連打しているのにも関わらず、

和声変化が細かくなってからのほうが

音楽が前へ進んでいくように感じませんか。

ごく簡単に言うと

これが、和声的リズムの正体です。

 

同じ間隔でリズムが鳴らされていても

和声によって

音楽が前に進んだり進行感が和らいだりする。

 

楽曲分析をするときに

ひとつひとつ和声記号をつける必要はありませんが、

「どれくらいひんぱんに和声が変わっているのか」

という観点からも分析すると

より理解度が増すでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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