「打鍵して鳴らして、和声が変わったのがわかるのだから、和声がリズム表現だなんて当たり前ではないか」
と思うかもしれません。
しかし、次の例を見てください。
モーツァルト「ピアノソナタ第11番 K.331(トルコ行進曲付き) 第3楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、18-26小節)
ここでは
19-21小節まではずっと同じ和声で
23小節目からは
1拍ごとに和声が変化しますね。
このときに、
伴奏形がずっと8分音符で連打しているのにも関わらず、
和声変化が細かくなってからのほうが
音楽が前へ進んでいくように感じませんか。
ごく簡単に言うと
これが、和声的リズムの正体です。
同じ間隔でリズムが鳴らされていても
和声によって
音楽が前に進んだり進行感が和らいだりする。
楽曲分析をするときに
ひとつひとつ和声記号をつける必要はありませんが、
「どれくらいひんぱんに和声が変わっているのか」
という観点からも分析すると
より理解度が増すでしょう。
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