【ピアノ】フレーズ終わりの「付加」はさりげなく

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フレーズ終わりの「付加」は
探してみると
驚くほどたくさんの作品に出てきます。
その演奏ポイントを見ていきましょう。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ショパン「ノクターン(夜想曲)第8番 変ニ長調 作品27-2

譜例(PD作品、Finaleで作成、2-9小節)

 

9小節目のカギマークのところに注目してください。

ここではメロディが終わると思いきや、

32分音符で付け加えられたように装飾されます。

こういった、

フレーズ終わりの付加は

大きくならないようにさりげなく。

 

目立ってしまうと

尻もちをついたような表現になってしまいます。

強い表現を作曲家が指示しているのであれば

話は別ですが、

ここはそうではありません。

 

もっとはっきりと「付加」だと分かる例があります。

 

ショパン「幻想即興曲」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、51-58小節)

57小節1拍目でフレーズが終わったかと思いきや、

カギマークの部分が付け加えられて、延長しています。

 

こういった場合も、

付加部分は大きくならないように

さりげなく通り過ぎてください。

 

「フレーズ終わりの付加」は

探してみると

驚くほどたくさんの作品に出てきます。

いずれも、

そのフレーズを終わらせるにあたって

どのような表現がふさわしいのかを考えたうえで

ていねいに演奏しましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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