【ピアノ】運指を間違えると修正のききにくいところと、その対策方法

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運指を間違えると修正のききにくい細かな動きでは
とにかく、拍頭止め。
これで最悪の事態は避けられます。

 

ショパン「エチュード op.10-1」などのように

分散和音で素早く上がり下がりする楽曲の場合、

一度横ズレを起こしてしまうと

修正がききにくいですよね。

 

運指においても、

一度それを間違えてしまうと修正がききにくいパッセージって

意外と見受けられます。

 

例えば、以下のような例。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、109-115小節)

ここでの右手で演奏する動きのように

ジグザグしたり回り込んだりしながら進行していくケースでは

運指が意外とやっかいなものになります。

そのため、

親指をくぐらせるところをはじめ

一度運指を間違えてしまうと

修正が容易ではありません。

 

この楽章では

譜例のようなタイプの動き回る素材が

何度も出てきます。

◉ 提示部  第2主題、コデッタ
◉ 展開部の後半
◉ 再現部  第2主題、コデッタ

 

(再掲)

さて、

「修正がきかぬ」「やっかいだ」

などとばかり言っていても暗くなるだけなので、

対策方法も挙げておきます。

 

以下の3ステップを踏まえて練習してみましょう。

① 運指をしっかりと決める
② その運指をしつこいくらい書き込んでしまう
③「拍頭止め」練習をして暗譜する

 

①②は、とりあえず大丈夫だとしましょう。

すべては③への準備段階です。

 

「拍頭止め」練習についての詳しいやり方は

以前に解説しています。

区切る!速いパッセージの具体的な練習方法 〜拍頭止め〜

 

拍頭止めを

しつこいくらい繰り返し繰り返しおこなうことで

各拍頭の音を “運指ごと” 覚えてしまうことができます。

そうすると、

仮に少しばかりヘロヘロっとなってしまっても

各拍頭、あるいは、

最悪でも次の小節頭からは

“正しい運指と共に” 復活することができる。

拍ごとの綿密な練習になるだけでなく

暗譜にとってもたいへん効果的な練習方法なんです。

 

運指を間違えると修正のききにくい細かな動きでは

とにかく、拍頭止め。

だまされたと思ってやり込んでみてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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