具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
ショパン「ノクターン(夜想曲)第8番 変ニ長調 作品27-2」
譜例(PD作品、Finaleで作成、2-9小節)
9小節目のカギマークのところに注目してください。
ここではメロディが終わると思いきや、
32分音符で付け加えられたように装飾されます。
こういった、
フレーズ終わりの付加は
大きくならないようにさりげなく。
目立ってしまうと
尻もちをついたような表現になってしまいます。
強い表現を作曲家が指示しているのであれば
話は別ですが、
ここはそうではありません。
もっとはっきりと「付加」だと分かる例があります。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、51-58小節)
57小節1拍目でフレーズが終わったかと思いきや、
カギマークの部分が付け加えられて、延長しています。
こういった場合も、
付加部分は大きくならないように
さりげなく通り過ぎてください。
「フレーズ終わりの付加」は
探してみると
驚くほどたくさんの作品に出てきます。
いずれも、
そのフレーズを終わらせるにあたって
どのような表現がふさわしいのかを考えたうえで
ていねいに演奏しましょう。
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