【ピアノ】すべてアラ・ショパンになってしまわないコツ

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弾き方をワンパターンしか知らないと
どんな作曲家の作品でも同じ
通り一辺倒の演奏になってしまいます。

 

音楽史や各時代の様式を学ぶことは

時間こそかかりますが

長い目で見ると

非常に意味のあることです。

 

どうしてかというと、

そうしないと

すべてアラ・ショパンになってしまうから。

 

「Alla Marcia(アラ・マルチア) 行進曲風に」

というよく見かける音楽用語がありますが、

この「アラ」です。

気をつけないと

すべて “ショパン風“ の弾き方になってしまいます。

 

これは一種の比喩でして

ショパンを悪く言いたいわけではありません。

「ショパンっぽい弾き方」

という言葉が一人歩きしていることがあるため、

イメージがつきやすいと思って挙げました。

 

どんな作品でも

同じような歌い方をしてしまうと

通り一辺倒の演奏になってしまうことは

間違いないでしょう。

 

故 中村紘子さんが

以前にテレビ番組で次のようなことを発言していました。

先日、たくさんの演奏を聴かせていただいたけれども、みんなロマン派の弾き方なのね

この状態から先へいくためには

音楽史や時代の様式を学んでいくことが求められます。

 

ひとつの時代の中でも

ひとりの作曲家、

場合によってはそれぞれ個々の作品に

異なったスタイルを見いだすことができます。

 

最終的にどう演奏するかは自由ですが、

そういった内容をいったん学習して知っておきましょう。

そして、

演奏論などの書籍を読んだり

力のある演奏家のピアノを聴いたりしながら

当時の作曲家が

どんなところにプライドをもって

音楽をやっていたのかを

自分なりに考えてみましょう。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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