20世紀につけられた「別れの曲」というタイトル
ショパンの「別れの曲」はよく知られているタイトルですね。
実はこのタイトルは、
ショパン自身がつけたタイトルの日本語訳ではなく、
「後年になってからつけられたタイトル」です。
もちろん、
作曲家自身がつけたタイトルではなくても
特定のイメージを浮かべるためには
効果的なこともあります。
一方、
という面をあわせ持つクラシック音楽の特徴を考えると
第三者がつけたタイトルにとらわれすぎてしまうのは
考えものです。
第三者がつけたタイトルというのは、
作曲者の歴史などを丁寧に調べた上で
考えられているものもあれば、
聴いた感じの雰囲気で
なんとなくつけられているものもあるのです。
舞曲は1つの名称で示せるほどワンパターンではない
「舞曲などの名称がそのままタイトルになっている楽曲」
は多くあります。
一方、色々な楽曲をみてみると、
「ポロネーズ」
「メヌエット」
などといった名称は
という程度でしかないことを感じます。
つまり、
内容に幅がありすぎるのです。
基礎的な部分を学んだら、
あとは一曲一曲
としてみていくしかありません。
ここで言いたいのは、
「楽式論(音楽之友社)」
などの書籍を通して
その舞曲などの基本を知っておくことは
必須だけれども、
「メヌエットとはこういうものだ」
などととらわれすぎると
それ以上学習が先に進まなくなる可能性がある、
ということです。
基礎を知っていて柔軟に考えられるのと
知らないのとでは
大きな違いがあります。
これをふまえておきましょう。
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