今回は、
音楽の理解というよりも
テクニック寄りの注意点のみを
取り上げます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、35-36小節)
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
このような広音域にわたるアルペジオでは
以下の3点を踏まえて練習してみてください。
◉ 片手のみで速く弾けるようにする
◉ アルペジオのほうの手のみ暗譜してしまう
「ゆっくり練習(拡大練習)」なども
もちろんしたほうがいいのですが、
そういった練習に加えて
これらの3点を取り入れるべきです。
上がり下がりを分けて練習する
(譜例)
譜例を参考に
上がりと下がりを分けて練習して
ピカピカにしてから
それらをつなぎ合わせてください。
このような広範囲にわたるアルペジオの場合は特に。
やってみるとわかるのですが、
この方法により
上手く弾けていないところを
洗い出すことができます。
つなげて弾いていると気が付きにくい部分も
区切って練習すると発見できるというわけです。
上がりは一息で上がり、
下がりは一息で下がる。
そして、つなぎ合わせたら
上がり下がりを合わせてひと息で弾きましょう。
片手のみで速く弾けるようにする
広範囲にわたるアルペジオの場合は
ポジションの移動があるため、
音が身体に入るまでは
音を拾うのに気をとられてしまいます。
片手で弾いてもたどたどしい状態で
両手であわせていると、
音に慣れにくいばかりか
必死なので譜読みミスが起きても気が付きにくい。
片手のみで音楽をつくれるくらいピカピカにしておいてから
両手でゆっくり合わせる。
そうすると、
結局、仕上がりは上をいきます。
アルペジオのほうの手のみ暗譜してしまう
加えて、譜読みをはかどらせるコツがあります。
アルペジオのほうの手で弾く音のみ
先に暗譜してしまいましょう。
という記事で書いたように、
練習の初期段階で暗譜してしまうことには
音楽的利点がたくさんあります。
それに、
しつこいようですが
広範囲にわたるアルペジオの場合は
ポジションの移動があるため
手も楽譜も見ないで弾けるくらいの慣れをつくっておかないと
音を拾うのに精一杯。
それ以外のことに気が回りません。
前項と組み合わせて
「片手のみ、暗譜で速く弾けるようにしておく」
このように進めてみましょう。
そして、その過程で
上がり下がりを分けて練習すると効果が上がります。
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