【ピアノ】フェルマータでは音の方向を見よう

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フェルマータの伸ばしでは
安心しがちですが
実は、手にも耳にも神経を使う必要があります。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

リスト「バラード 第2番 S.171 ロ短調」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、55-58小節)

57小節目の頭で

いったんフェルマータになりますが、

こういったところでは

ただ一時停止するだけだと思わずに

出した音の先を見て下さい。

音の方向を見る。

 

言い換えると、

伸ばしている音をきちんと聴き続けて

どのように次の音へつなげていくかを

耳で調整するということです。

 

それをしないと

出しっぱなしで

音の方向性が見えない中途半端な伸ばし

になってしまいます。

手の動きにも緊張感をもってください。

 

このWebメディアでは

あらゆるものの「出しっぱなし」を推奨していますが、

「音の出しっぱなし」

これに関しては

ろくなことにならないので

気をつけたほうがいいでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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