具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、74-77小節)
カギマークで示したところのように、
右手がコンスタントに動いているところで
左手でトリルをやるといったような運動は
苦手とする方が多いようです。
左手を正しく入れようと思うと
頭が混乱して右手が転んだり、
右手を意識すると左手が入らなかったり。
左右の手の役割が逆であれば
ずっと難易度が下がりますよね。
人にもよりますが、
こういったところを攻略するカギは
ゆっくり練習に頼らないことです。
ゆっくりゆっくり合わせようとすると
余計に頭が混乱するんですよ。
(再掲)
やり方としては、以下のようにするといいでしょう。
片手ずつ “完璧に” ”ビタ” 拍の中へ入れられるようにしておく。両手とも。
それが “完璧に” 出来たら、
テンポは変えずに “速いテンポのまま” 両手で合わせる。
このときに、各拍の頭さえ合えば良いと割り切って
細かな分割を考え過ぎない。
頭が混乱するところって、
このように
考え過ぎずに速いテンポの中へグイッと入れようとすると
むしろギクシャクせずに上手くいくことが多くあります。
という記事で書いたように、
ほんらい、それぞれの手で演奏する音の噛み合わせを考えておくのが理想です。
しかし、
今回のケースのように
どうしても頭が混乱する場合や、
または、5:4のように噛み合わないことが前提の場合などでは、
むしろ、遅いテンポを避けてみるといいでしょう。
難しく感じるかもしれませんが、
1拍ぶんくらいなら
練習しさえすれば誰でも何とかなるはずなので
試してみてください。
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