【ピアノ】ゆっくり練習だとむしろ上手く練習できないところの練習法

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「ゆっくり練習(拡大練習)」だと
むしろ上手く練習できないところって
少なからず存在しますよね。
本記事では、
その中のひとつを取り上げて
練習法を解説していきます。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、74-77小節)

カギマークで示したところのように、

右手がコンスタントに動いているところで

左手でトリルをやるといったような運動は

苦手とする方が多いようです。

 

左手を正しく入れようと思うと

頭が混乱して右手が転んだり、

右手を意識すると左手が入らなかったり。

左右の手の役割が逆であれば

ずっと難易度が下がりますよね。

 

人にもよりますが、

こういったところを攻略するカギは

ゆっくり練習に頼らないことです。

ゆっくりゆっくり合わせようとすると

余計に頭が混乱するんですよ。

 

(再掲)

やり方としては、以下のようにするといいでしょう。

仕上げたい理想のテンポでメトロノームをかけながら
片手ずつ “完璧に” ”ビタ” 拍の中へ入れられるようにしておく。両手とも。
それが “完璧に” 出来たら、
テンポは変えずに “速いテンポのまま” 両手で合わせる。
このときに、各拍の頭さえ合えば良いと割り切って
細かな分割を考え過ぎない。

 

頭が混乱するところって、

このように

考え過ぎずに速いテンポの中へグイッと入れようとすると

むしろギクシャクせずに上手くいくことが多くあります。 

 

【ピアノ】古典的なトリル演奏では、噛み合わせを決めておく

という記事で書いたように、

ほんらい、それぞれの手で演奏する音の噛み合わせを考えておくのが理想です。

しかし、

今回のケースのように

どうしても頭が混乱する場合や、

または、5:4のように噛み合わないことが前提の場合などでは、

むしろ、遅いテンポを避けてみるといいでしょう。

 

難しく感じるかもしれませんが、

1拍ぶんくらいなら

練習しさえすれば誰でも何とかなるはずなので

試してみてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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