ときどき、
ひとつの作曲家ばかりに取り組む方がいます。
それ自体は必ずしも悪いことではないのですが、
筆者は
「こだわりをもつ場所をずらしてみよう」
と提案します。
例えば、ドビュッシーが好きなのであれば
「ドビュッシーばかり弾く」
というのがこだわりではなく、
「なぜドビュッシーを弾くのか」
というところにこだわりましょう。
そうすれば、それがライフワークになります。
ショパンがピアノ音楽ばかりを作曲したのだって、
「ピアノ音楽を作曲する」
ということ自体にこだわっていたというよりは
「なぜピアノ音楽を作曲するのか」
というところに
自分なりのこだわりやテーマがあったのでしょう。
だからこそ、
短期間ではなく
一生をかけて
ピアノ音楽へ向かいあうことができました。
こだわりって、
ほんらいは意識して捉えるものではないのかもしれません。
しかし、意識しているうちに
それが自分のこだわりに変わってくることもあります。
「こだわりをもつ場所をずらす」
ちょっと、頭へ入れておいてください。
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