【ピアノ】左手にメロディがくるところで、右手と合わない問題の解決策

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ブルグミュラー 25の練習曲 Op.100 より「バラード」
を学習している方から質問を受けて
記事にしたことがある内容ですが、
今回は新たな譜例と共に解説します。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、88-90小節)

このような左手にメロディがくるところで

右手も動いていると

タイミングを合わせるのが難しく感じる方も

いるのではないでしょうか。

 

おすすめする練習方法は、以下の4ステップです。

① 片手ずつ、音楽の意味を理解する
② 片手のみで、理想のテンポで完璧に弾けるようにする
③ 両手で、ゆっくりの速度で合わせ、暗譜まで済ませる
④ 両手で、ゆっくりの速度と速い速度を組み合わせて練習する

 

① 片手ずつ、音楽の意味を理解する

 

まずは、それぞれのパートの意味を捉えることで

無駄な動きを最小限にし、

音楽に合った効率の良い打鍵と

音楽的な表現を目指します。

 

(再掲)

例えばこの譜例のところでは、

右手で演奏するパートの役割は

リズムとハーモニーです。

16分音符によるトレモロが

左手で演奏するメロディのスキマを埋めてリズムを補い、

同時に、持続の役割でハーモニーを聴かせています。

 

つまり、

主役ではないので

メロディよりも目立たないように

演奏しなければいけません。

f というのは

あくまで両手を合わせたときに f のエネルギーになればいいということなので、

右手をあまりガツガツ弾かないことが重要。

 

(再掲)

左手の役割は、もちろんメロディですね。

ただし、

メロディだと把握するのみでなく、

どの音を強調して

どの音を控えめに聴かせるのかといった

細かなところまで

読み取ってください。

 

(再掲)

例えば、点線カギマークで示した同音連打では

「3拍目ジャスト」かつ「長い音価」である3つ目の音に

いちばん重みが入ります。

また、実線カギマークで示した部分がひとかたまりなので、

その終わり部分は

ややおさめるべきです。

 

記事の趣旨が変わってしまうので

これ以上は割愛しますが、

こういった音楽の把握を細かくおこなうことが必要でしょう。

 

② 片手のみで、理想のテンポで完璧に弾けるようにする

 

これも、ぜったいに外せません。

片手のみであれば完璧に弾ける状態にしておけば、

あとは、両手で合わせたときに生じる頭の混乱に慣れればいい、

ということになります。

この過程を軽視しないようにしてください。

 

③ 両手で、ゆっくりの速度で合わせ、暗譜まで済ませる

 

(再掲)

ここまで出来たら、

ようやく両手で合わせ始めましょう。

ゆっくりであれば

両手でも完璧に音楽的に弾ける状態にし、

遅くてもこの段階までに暗譜を済ませてください。

 

暗譜ができていないような

余裕のない状態でテンポを上げるのは

ムリがあります。

ましてや、両手のタイミングがバラバラになりやすいところなので、

余計なことに意識を使う量を極力減らすためにも

とにかく、暗譜をしてください。

 

④ 両手で、ゆっくりの速度と速い速度を組み合わせて練習する

 

(再掲)

仕上げとして、

両手演奏で、ゆっくりの速度と速い速度を織り交ぜながら

頭の混乱を減らしていきます。

 

この過程のポイントは、

「どちらかの練習にかたよらないように注意する」

ということ。

ゆっくりのみ弾いていてもテンポは上がりませんし、

速くのみでは

嘘ばかり弾いてしまいます。

 

両方を取り入れながら

徐々に速い速度にも頭を慣らしていくことで、

理想の仕上がりを目指せるでしょう。

 


 

ここまで読んで

すでに気が付いた方もいるかもしれませんが、

結局は、通常の難しいところでテンポを上げていくやり方と

大差ありません。

 

ひとつ付け加えるとしたら、

両手のタイミングが合いにくいところでは

身体の軸の安定性が必要不可欠なので

いつも以上に

椅子の位置、座る位置、座り方などの基本的なことをしっかりと確認してから

練習を始めるべきです。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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