【ピアノ】「曲の出始め」の重要性

本記事では、
「曲の出始めの重要性と、その理由」について解説しています。
楽曲の中で、
うまくいくときも何かにうまくいかないときも、
その「直前」に原因があることが多い。
ある場所の表現は、その前の部分から来ています。
・・という風にさかのぼっていくと、
結局は楽曲の出始めに注意をはらうことの重要性がみえてきます。

 

本記事で取り上げている楽曲は

パブリックドメインになっている作品です。

出版社が独自につけたアーティキュレーションなど

権利に関わる部分は一切表示しておりません。

譜例はFinaleで作成したものです。

 

音楽にとって「出だし」が重要なのは、

出だしの音の出し方によって、

その演奏の

「音色の基準」
「テンポの基準」

などが決まってしまうからです。

演奏でも「終わりよければ全て良し」と言われることがありますが、

それって「ミスタッチ」のことしか頭にないのではないかと思ってしまいます。 

先ほども書いたように、

「はじまり」の出方で「テンポや音色の基準」が決まってしまうので、

「終わり良し」にしたければ、

せめて「はじまりも良し」にしないといけません。

 

具体例をみてみましょう。

「ドビュッシー : ベルガマスク組曲より 月の光」

この曲は最初が肝心。

1拍目が休符で両手ともに音がありませんね。

「この休符のとり方でテンポが決定してしまう」のです。

弾き始める前にテンポを考えてから始めないといけません。

CDで聴くと最初が休符だとは分かりにくいですが、

9/8拍子という拍子を表現するためには、

この8分休符のとり方が大きなポイントです。

「イチ」の感覚をしっかり持って、

しかし音楽的にさりげなく休符をとります。

自分が指揮者になったつもりで、

体内で「イチ」の「ザッツ」をとります。

(もちろん、頭を揺すぶって数えてはいけません。)

 

別のやり方による「曲の出始め」として、

「曲頭がアウフタクトで始まる曲」

というのも注意が必要。

(ショパン「ノクターン第2番、エチュードop.10-4」など、
いくらでも例がありますね。)

たった一つの音が鳴っただけでは、

聴き手はテンポがわかりません。

その後にもう一つの音が鳴ることで、

「音と音との到達時間の差」ができて、

まだ完全ではありませんが「テンポの最小単位」になりますね。 

これを踏まえるとアウフタクトの重要性がわかるはず。

 


 

今回の内容は、

理解がやや難しかったかもしれません。

しかし、音楽の基礎として非常に重要な考え方です。

今回紹介した「テンポ決定」のことなどをさらに深く学びたい方は、

《「新版 楽式論」石桁真礼生 著 音楽之友社》

を参照してみてください。

この書籍は、

私が今までで「買ってよかった」と思った音楽書籍の

ベスト5に入る良書です。

「いますぐ使える小技」

というよりは、

「音楽を根本から理解し、総合的な力をつけるためのバイブル」

といったところでしょう。

後日、書籍レビューも書きます。

 

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