♬ 録音して聴いてみると、音楽が停滞していて流れてくれていない
♬ どことなくギクシャクして聴こえる
こういった悩みを解決します。
音楽は流れていかなくてはいけません。
と言いますか、
流れてくれた方が
弾いている本人も聴いているほうも
共に心地よいですよね。
音楽が停滞してしまう主な理由をもとに
解決策3点をまとめました。
■流れてくれない演奏の流し方
♬ 1音1音をタテに刻んでしまわないように
具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
ブルグミュラー 25の練習曲 Op.100 より「素直な心」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
よくあるのが、
左側の譜例のように
全てのメロディ音に拍を入れてしまう弾き方。
これでは、すべてが縦割りになってしまって音楽は流れません。
右側の譜例のように
音楽をグーっと横に引っ張っていく意識を持って
ワンフレーズを一息で弾いてみましょう。
「ピ・ア・ノ」ではなく「piano」というイメージ。
この意識があるだけで
具体的な奏法のことなど考えなくても
音楽の流れはずいぶんよくなります。
余裕が出てきて、
「具体的に手元はどのようなテクニックを使えばいいか知りたい」
という方は、以下の記事を参考にしてください。
【30秒で学べる】「レガート奏法 〜ブルグミュラー[牧歌]を題材に〜」ワンポイントレッスン
♬ 無意味にタメたり、変な間(ま)をあけないように
という記事で書いたように、
音楽のぎこちなさに関してよく問題となるのは
「動かし方」の部分です。
例えば、
◉ rit. から a tempo へ戻すときに、変な間(ま)をあけてしまっている
などといったクセは
音楽が停滞する大きな原因となります。
「録音&チェック」で改善を目指しましょう。
♬ テンポを上げるだけで解決することもある
という記事でも書いたように、
何でもかんでもテンポを速く弾けばいい
というわけではありません。
しかし、
テンポを上げるだけで流れがよくなることは意外と多いのです。
どうしてだと思いますか?
特に「急速なテンポの作品」の場合、
自分で思っているよりも
実際に弾いているテンポのほうが遅いことが多いからです。
録音して聴いてみると
「あれ?思っているよりも全然テンポが上がっていない」
と思ったことはあるはずです。
そういったときは、
言い方は悪いですが
そもそもテンポが遅すぎるので
「流れない原因が ”テンポの遅さ” にある可能性も充分にありえる」
ということも疑ってみなければいけません。
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