「2打点ひとカタマリ」とは
以下のようなもののことです。
モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311 (284c) 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、54-57小節)
カギマークで示したAは
典型的なタラタラ音型ですし、
Bも、音価が引きのばされた
2打点ひとカタマリの音型ですね。
Aの場合は、
適切なニュアンスを出すためには
スラーがかかっている
前の音よりも後ろの音のほうをやや小さく
かつ、やや短めに弾くことになります。
しかし、
テンポがある程度速いときには
勝手にそうなってくれるケースのほうが多い。
そうでないと弾きにくいから。
弾きやすい弾き方を模索していると
ある程度は勝手にニュアンスがついてきてくれます。
(再掲)
しかし、
問題になってくるのはBの場合。
このようなときには
ほとんど演奏上の苦労が伴わないので
意識をして
スラー終わりの音をやや小さく
かつ、やや短めに弾かないと
求めている表現は勝手には出てきません。
この表現が逆になると
しゃっくりをしているような
あるいは、尻餅をついたような表現に聴こえてしまうので
注意しましょう。
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