【ピアノ】小指を一生懸命鍛えても親指にはならない

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基礎練習が必要なときというのは、
弱い指が強い指に対するボトルネックになっている場合です。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

基礎練習が重要視されているのは分かりますが、

その目的を

「すべての指を均等に強くすること」

に置くのはどうかと考えています。

 

「ピアノの練習室」 著 : 小林 仁  / 春秋社

という書籍に

以下のような文章があります。

(以下、抜粋)
いくら均等に弾ける指が養われようとも、
やはり本質的に備わっている指の特性というのは
消えてなくなるわけではありません。
ある段階までいったら、
こんどは逆にそうした指の特性が音楽の表現上、
重要な意味をもってきます。
そこでこんどは指の特性と機能が最大限に生かしうるかという、
実際的な「指づかい」の問題になってくるわけです。
(抜粋終わり)

 

「本質的に備わっている指の特性というのは消えてなくなるわけではありません。」

とありますが、

これは人間の能力そのものにも当てはまります。

ちょっと飛躍しますが、お付き合いください。

 

筆者は、球技全般がほんっっっとうに苦手なのですが、

全力をあげて最大限に時間を投下して訓練すれば

そこそこできるくらいにはなると思います。

しかし、得意にはなりっこないんですよ。

はじめから球技が得意な人よりも得意にすることは

逆立ちしてもムリです。

生まれ持った能力の長所・短所は

原則、生涯変えられません。

だからこそ、身を置くフィールドを選ぶわけですね。

 

結局、それぞれの指についても同じです。

小指は小指として生まれてきたのだから

訓練して親指のようにすることはできないし、

する必要もありません。

 

では、基礎練習をして指や脳を鍛えることが

すべてムダなのかと言えば

必ずしもそうではなく、

必要なときもあります。

「必要なとき」とはどんなときだと思いますか?

弱い部分が強い部分に対するボトルネックになっている場合です。

 

あらゆる複雑なパッセージがあると

弱い部分のせいで

他が足を引っ張られていることもある。

こういったボトルネックが見えていて

それを解消することが目的になっているのであれば、

基礎練習をする意味もあるでしょう。

 

いずれにしても

「小指を一生懸命鍛えても親指にはならない」

筆者自身、これだけは心の底から認めるようにしています。

 

◉ ピアノの練習室  著 : 小林 仁  / 春秋社

 

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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