記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
■スタッカートがついた音符の長さに注意
曲想に合うスタッカート
緩徐楽章などに出てくるスタッカートは
「ピッ!」っと短くならないように。
スタッカートがついている音は、
すべて同じ長さで短く切ると勘違いしている方がいますが、
まさかそんなわけはありません。
アダージョの曲でもアレグロの曲でも
4分音符でも8分音符でも
同じように「ピッ!」と切ってしまうと
とても不自然な音楽になってしまいます。
そこでの曲想に合うスタッカートとはどのようなニュアンスなのかを
考えるようにしましょう。
前からの「流れ」「テンポ」「ニュアンス」によって
その場面に適したスタッカートの長さは変わってきます。
こういうところを丁寧に読んでいくのが譜読み。
見落としがちなスタッカート表現の違い
以下のような例にも注意が必要です。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第6番 ヘ長調 op.10-2 第1楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
アウフタクトは「8分音符+スタッカート」、
1小節目(アウフタクトは1小節に数えません。)の1拍目は
「4分音符+スタッカート」になっています。
これらをきちんと「別の表現」だと意識したことはありますか?
ニュアンスとしては、
「4分音符についたスタッカートの方が長めの音価」になります。
スタッカートのついている音が並んでいると
こういった細かなところはどうしても見落としてしまいがち。
譜読みの最初の段階から、ていねいに読んでいきましょう。
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