【ピアノ】せき込み表現を読み取ろう

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本記事では、
「せき込み表現」は楽譜でどのように記されるのかについて
具体例を挙げて解説しています。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

譜例を見てください。

この譜例の中には

せき込み感を表現するためにとられた手法が5つも含まれています。

accel. によるテンポのせき込み
② クレッシェンドによるダイナミクスのせき込み
③ アクセントの位置を狭めていくことによるせき込み
④ ハーモニーチェンジの感覚を狭めていくことによるせき込み
⑤ 執拗に同じ素材を反復することによるせき込み

実際の楽曲では

これらの手法が「単独」で出てきたり

譜例のように「組み合わせ」で出てきたりもします。

 

accel. によるテンポのせき込み

この項目はせき込みの表現だと分かりやすいですが、

② クレッシェンドによるダイナミクスのせき込み
③ アクセントの位置を狭めていくことによるせき込み
④ ハーモニーチェンジの感覚を狭めていくことによるせき込み
⑤ 執拗に同じ素材を反復することによるせき込み

これら4項目は、意外とせき込みの表現だとは気づかないものです。

せき込み以外の場合でも使われることがあるからです。

実際は、

①がせき込み表現の基本で

②③④⑤を併用することでその効果を高める、

などといった使われ方がされています。

 

④に関して

「ハーモニーが変わることも一種のリズム表現」

ということを認識しておきましょう。

今回は譜例を簡略化するためにコードネームだけを書きましたが、

クラシック作品ではコードネームは書かれていないので

伴奏部分などでハーモニーチェンジを判断することになります。

 

せき込み表現のうち代表的な5項目を挙げました。

こういったことを理解しておくことで

譜読みで読み取れる情報量が増えてきます。

 

「譜読み」に関してさらに学びたい方は

「譜読み」カテゴリーを参照してください。

 


 

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