具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、3-6小節)
5小節目の右手、
カギマークで示したところから
メロディが出てきますが、
楽曲の成り立ちとして面白いのは
このときにはじめて
「曲頭から続いていた分散和音は実はメロディではなかった」
ということが説明される点です。
第2のメロディのような印象さえ受ける
メロディックな伴奏なので
勘違いしてしまいそうになりますね。
それを踏まえれば、
曲頭からの分散和音は
きわめて柔らかく響きの中へ隠して弾き、
5小節目からのメロディは
pp と書かれていても
やや骨太に弾く。
きわめて柔らかく響きの中へ隠して弾き、
5小節目からのメロディは
pp と書かれていても
やや骨太に弾く。
このように見通しが立ちます。
「メロディかと思わせる伴奏」
このような表現は他の楽曲でも多く見られるので
見抜いて演奏に活かしましょう。
当たり前のことのようですが、
意外と区別できていない印象。
「ほんとうのメロディも含めて、ぜんぶ聴かせる」
などと考えてしまったり、
もしくは、役割分担を何も考えていないで音を出してしまうと、
立体的な演奏ではなくなってしまいます。
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