【ピアノ】メロディかと思わせる伴奏を読み取る

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「メロディかと思わせる伴奏」
このような表現は
他の楽曲でも意外と多く見られるので、
見抜いて演奏に活かしましょう。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第14番 月光 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、3-6小節)

5小節目の右手、

カギマークで示したところから

メロディが出てきますが、

楽曲の成り立ちとして面白いのは

このときにはじめて

「曲頭から続いていた分散和音は実はメロディではなかった」

ということが説明される点です。

第2のメロディのような印象さえ受ける

メロディックな伴奏なので

勘違いしてしまいそうになりますね。

 

それを踏まえれば、

曲頭からの分散和音は
きわめて柔らかく響きの中へ隠して弾き、
5小節目からのメロディは
pp と書かれていても
やや骨太に弾く。

このように見通しが立ちます。

 

「メロディかと思わせる伴奏」

このような表現は他の楽曲でも多く見られるので

見抜いて演奏に活かしましょう。

当たり前のことのようですが、

意外と区別できていない印象。

「ほんとうのメロディも含めて、ぜんぶ聴かせる」

などと考えてしまったり、

もしくは、役割分担を何も考えていないで音を出してしまうと、

立体的な演奏ではなくなってしまいます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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