再現部は
提示部と「同じ」または「似ている」状態で
始まる場合が多いですが、
再現部ではいずれ「違う方向」にそれ始めるので、
そのポイントをよく理解しておくこと。
ここが「暗譜」の危ないポイントだからです。
ひとつ例を挙げます。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第18番 変ホ長調 作品31-3 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成)
「再現部の167小節目」に注意(譜例右)。
うっかり手癖で「提示部の31小節目」(譜例左)
と同じように弾いてしまうと、
提示部に戻ってしまいます。
赤矢印で示した箇所が、
「違う方向」にそれ始めるポイントです。
こういう部分は
身体で覚えるだけではなく、
頭で整理しておいたうえで意識して演奏しないと
クセで間違えてしまう恐れがあります。
ここで提示部に戻ってしまったら、
「弾き直す」
もしくは
「素知らぬフリをして提示部からまた弾く」
このどちらかの手段をとるしか
なくなってしまいます。
「暗譜の危ないポイント」
と書いた理由がわかっていただけたでしょうか。
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