暗譜で失敗しないためには、
運指で気をつけるべきことがあります。
「繰り返しでは、出来る限り共通した運指を使う」
ということ。
「音楽の内容は似ている、もしくは同じだけれども、運指は整合性がとれていない」
これでは、間違えてもう一方の運指を使ってしまい
そこでアクシデントが起こる可能性も。
動揺して暗譜にも影響が出てきてしまうでしょう。
例えば、ソナタ形式における
提示部の第2主題と
再現部の第2主題は
別々の調になることが多いのですが、
このときに
「音型はほぼ同じだけれども、調が異なる繰り返し」
に出会うことになります。
以下の3ステップで
運指を決めるといいでしょう。
① まず、提示部の第2主題の運指をかためる
② その運指を、いったん再現部の第2主題へ丸写しする
③ 再現部の第2主題をさらい、運指変更が必要な部分のみ変更する
② その運指を、いったん再現部の第2主題へ丸写しする
③ 再現部の第2主題をさらい、運指変更が必要な部分のみ変更する
このようにすると、
ほんとうに変えざるを得ない部分を除き
それぞれのセクションの運指に共通点をもたせることができます。
「いったん丸写しする」というのがポイントで、
これをやらずに再現部の第2主題をさらい始めると
提示部のそれと整合性がとれていない運指
をつける可能性がでてきてしまう。
今回はソナタ形式における繰り返しを例に挙げましたが、
繰り返しであれば
他の形態にも広く応用ができる決め方です。
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