記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第1番 ヘ短調 作品2-1 第3楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、61小節目)
ここは一種のクライマックスです。
しっかりと鳴らしたいところですが、
細かく動いているのでズルズルと先へ行ってしまいがち。
そこで有効なのは
という解釈です。
譜例に書かれているテヌートは原曲では書かれていません。
(「少しだけテンポを広げる」という意味です。)
このようにすると、
しっかりと鳴らせるだけでなく、
ヤマの箇所のアゴーギク表現もつくれます。
もちろん、
音楽の流れが止まるほど極端に引き伸ばしてはいけません。
もう一曲の例を挙げます。
譜例(PD作品、Finaleで作成、233小節目)
譜例に書かれているテヌートは原曲では書かれていません。
楽曲の一番最後、目まぐるしく降ってくるパッセージです。
この降り始めの数音を
先ほどの例と同様、テヌート気味にたっぷり演奏します。
このように演奏しないピアニストもいますが、
例えばCD版のツィメルマンの演奏などは
「テヌート入れ」をしていました。
取り上げた2曲の例で共通点に気づきましたか?
どちらも、
という共通点があります。
これだけ踏まえておけば
別の楽曲でも似た箇所で応用できる引き出しになりますよね。
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