【ピアノ】動きのあるクライマックスをしっかりと鳴らす方法

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本記事では、
具体的な楽曲を2作品取り上げて
「細かく動くクライマックスをしっかりと鳴らす方法」
を解説しています。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第1番 ヘ短調 作品2-1 第3楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、61小節目)

ここは一種のクライマックスです。

しっかりと鳴らしたいところですが、

細かく動いているのでズルズルと先へ行ってしまいがち。

そこで有効なのは

「テヌート入れ」

という解釈です。

譜例に書かれているテヌートは原曲では書かれていません。

「クライマックスの入りの数音を、テヌート気味にたっぷり演奏する」

「少しだけテンポを広げる」という意味です。)

このようにすると、

しっかりと鳴らせるだけでなく、

ヤマの箇所のアゴーギク表現もつくれます。

もちろん、

音楽の流れが止まるほど極端に引き伸ばしてはいけません。

 

もう一曲の例を挙げます。

ショパン「バラード第4番 ヘ短調 op.52」

譜例(PD作品、Finaleで作成、233小節目)

譜例に書かれているテヌートは原曲では書かれていません。

楽曲の一番最後、目まぐるしく降ってくるパッセージです。

この降り始めの数音を

先ほどの例と同様、テヌート気味にたっぷり演奏します。

 

このように演奏しないピアニストもいますが、

例えばCD版のツィメルマンの演奏などは

「テヌート入れ」をしていました。

 

取り上げた2曲の例で共通点に気づきましたか?

どちらも、

「クライマックスの ”下降音型” の始まりにテヌート入れしている」

という共通点があります。

これだけ踏まえておけば

別の楽曲でも似た箇所で応用できる引き出しになりますよね。

 


 

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