【ピアノ】場面転換を明瞭に聴かせる方法

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楽曲の中で
場面転換を明瞭に聴かせるためには
「視覚的」「演奏法的」
この両面での工夫が必要です。
詳しくは本記事をご覧ください。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ラヴェル「クープランの墓 より リゴードン」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、中間部の終わり部分)

静かで美しい中間部から

 ff による再現へ一気に戻りますね。

この場面転換の対比を表現したいところです。

 

楽曲を知らない聴衆は

まさかここでいきなり ff が戻ってくるとは

想像つかないでしょう。

「戻りますよ〜」

という雰囲気を楽曲からは感じないからです。

つまり、一種のサプライズ。

 

こういったサプライズの演奏ポイントとしては、

【ピアノ】「意外性のある挟み込み」を見抜こう

という記事で書いたのと同様で、

「これからきますよ〜、いきますよ〜」

などといった様子を

「視覚的」「演奏法的」に感じさせないこと。

これが効果的な演出につながり、場面転換が明瞭になります。

 

具体的には、

rit. をしない(するとしても最小限に)
ff の直前で大きく振りかぶらない
ff へ近づくにつれて、顔を緊迫させていかない

など。

 

聴衆に予感させずに出てくるからこそ

意外性となり得るのです。

これは、すでに聴衆が楽曲を知っているかどうかは関係ありません。

演奏自体で新鮮味を感じさせることはできるからです。

 

「場面転換を明瞭にする」というのは

楽曲によって意味合いが異なります。

例えば、

◉ ダイナミクス変化
◉ 音色変化
◉ テンポ変化

などさまざまな要素で場面を変えますよね。

 

一方、こういった要素だけでなく

先ほど解説したように

「聴衆に予感させずに出すこと」

という点でも、

場面転換の印象を操ることができることを

上手く利用していきましょう。

特に「”サプライズの” 場面転換」で有効に使うことができます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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