【ピアノ】楽譜というのは料理におけるレシピ

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偉大な作曲家の作品であれば、
「楽譜通りに弾く+α」だけでも
+αさえ忘れなければそれなりに立派な音楽が出てくるでしょう。
一方、楽譜を鵜呑みにしてはいけないケースもあります。
その点について今回は解説します。

 

楽譜を鵜呑みにしてはいけないケースとは、

「意図的にダイナミクス記号が書かれていないことが明らかなケース」

のことです。

 

モーツァルトの作品などで、

ダイナミクス記号(強弱記号)がほとんど書かれていない作品があります。

ベートーヴェン「ピアノソナタ第20番 op.49-2 第1楽章」などもそうですね。

こういった楽曲の場合、

楽譜通りだと「平坦に弾く」ことになってしまいます。

もちろん、それは音楽的ではありません。

「平坦に弾く」ということではなく、

「自分で考える必要がある」

ということ。

 

「フレーズの重心」を見つけて、そこへ向かって<>(クレッシェンド、デクレッシェンド)する

これで、ひとまずは音楽になります。

重心については以下の記事で解説しています。

【ピアノ】「緩徐楽章」を音楽的に仕上げる最重要項目

緩徐楽章を話題にしていますが、

もちろんテンポの速い作品に対しても応用できる考え方です。

 

重心って、超重要。

「ピアノの教室に何年も通っているけれど、自分一人では新しい楽曲を音楽的に仕上げられない」

という悩みをよく聞きますが、それは、

「重心のことを理解していないから」

と言えるでしょう。

もう一つの理由は、

「前にまなんだ楽曲と新しい楽曲との共通点」を見つけられていないからです。

(参照 : 【ピアノ】新しい楽曲に取り組むときに振り出しに戻らないために

 

楽譜というのは料理におけるレシピであり、

方向性や重要点が書かれているだけです。

「自分で考える」というエッセンスもプラスしないといけません。

それは、今回の話題のような

ダイナミクス記号が書かれていない楽曲ではもちろん、

願わくば、

詳しく書かれている楽曲であってもです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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