【ピアノ】楽曲の終わりの音価に注意しよう

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本記事では、
オーケストラ作品では当たり前でも
ピアノ作品ではいい加減になりがちな表現の
代表例を紹介しています。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ドビュッシー「前奏曲集 第2集 より 月光の降りそそぐ謁見のテラス」

譜例(PD作品、Finaleで作成、44-45小節目)

譜例は楽曲の一番最後です。

最終小節の音価に注目してください。

各段ごとに違う音価が指定されており、

バスのみが長く残るようになっています。

このような表現は

オーケストラ作品では当然のようにおこなわれるのですが、

ピアノ作品となると

この辺りの区別がいい加減になってしまいがち。

ダンパーペダルで伸ばした全ての声部を

同時に切ってしまう演奏が非常に多いのです。

 

こういった表現は

「一部の声部が消え入っても、別の声部が残る」

という立体的な音楽表現が求められているのであって、

そこが美しさでもあるのです。

全ての音が出し終わったからといっても

まだまだ油断はできません。

 

特に「楽曲の終わり」に出てくることが多い表現。

今回取り上げた楽曲の他にも

たくさんの作品で見られますので

譜読みの段階で必ずチェックしておきましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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