【ピアノ】なぜ、グリッサンドではペダルを踏みっぱなしでも成立するのか

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◉ 通常の音階
◉ グリッサンド
◉ グリッサンド的な音階
それぞれに対して譜例を挙げながら
ペダリングについて考えていきます。

 

楽曲に現れる通常の音階のところでは、

ダンパーペダルを踏みっぱなしにして演奏すると

濁りに濁ってしまいます。

例えば、譜例1のような場合。

 

モーツァルト「ピアノソナタ K.545 第1楽章」

譜例1(PD作品、Finaleで作成、5-7小節)

 

一方、譜例2のような

グリッサンドのところでは

ダンパーペダルを使っても濁りません。

厳密に言えば濁っていますが、

通常の音階のときのようには気になりません。

 

ドビュッシー「プレリュード(ピアノのために 第1曲)」

譜例2(PD作品、Finaleで作成、45-47小節)

 

グリッサンドでペダルを使い続けられる理由は

「ほとんどのグリッサンドはエフェクト(効果音)だから」 

というもの。

 

通常の音階では

ハーモニー感やメロディックなラインとして

それを聴かせるわけですが、

グリッサンドというの

言ってみれば「速すぎる音階」なので

役割としてはむしろ

「グリッサンドですよ」

と説明するかのような

エフェクト(効果音)なのです。

(「多くの楽曲では」と付け加えておきましょう。)

 

グリッサンドは

「聴きゃあ、グリッサンド」

というような

独特なサウンドがしますよね。

 

したがって、

ペダルは

そのエフェクトの音響をいじるだけのものになるので

問題なく使えるということ。

ハーモニーが分かりにくくなるとか、

そういうことは問題外。

 

とうぜん、

グリッサンドにおいても

ペダルの踏む深さで音響が変わるので

どれくらい踏みこむかの検討は必要です。

譜例3のように

望むのであればノンペダルでも成立しますし。

 

ドビュッシー「ベルガマスク組曲 2.メヌエット」

譜例3(PD楽曲、Finaleで作成、102-104小節)

 

譜例3もそうでしたが、

譜例4のような

「グリッサンド的な音階」というものも

たびたび見られますね。

 

ブラームス「2つのラプソディ 第1番 Op.79-1 ロ短調」

譜例4(PD楽曲、Finaleで作成、62-66小節)

譜例4は音階ではあるのですが、

ハーモニーやメロディとして聴かせるというよりも

カタマリとしてウワァっと効果音のように

聴かせることが狙われているのでしょう。

したがって、

グリッサンドに準じた表現として

ペダルを使った演奏が可能です。

 


 

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