ダンパーペダルの踏み込みというのは
工夫次第ではダウンビートの代わりにもなり得ます。
例えば、以下のような例。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第4番 変ホ長調 op.7 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、127-133小節)
各小節の真ん中の拍は
前の拍からタイで結ばれていて
新しく打つ音がありません。
ダウンビートがなく
テンポを正確にとるのがなかなか難しい。
こういった場合は、
くってくる sf のところでペダルを踏まず
譜例に書き込んだ位置で踏むと
その動作がダウンビートの代わりになるため
非常に演奏しやすくなります。
ダウンビートの不在により
このような工夫を活かせる場面は多くありますので、
ペダリングに問題が起きさえしなければ
検討してみましょう。
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