【ピアノ】なぜ、超高音域にはダンパーがないのにペダルがきくのか

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ダンパーペダルを踏む込むと
すべてのダンパーがいっせいに弦から離れます。
だから、弦の響きを止めるものがなくなり
音が響き続けるわけですよね。
ではなぜ、
超高音域にはダンパーがないのにも関わらず
ダンパーペダルを踏むとペダルの効果が出るのでしょうか。

 

ダンパーとは「弦の響きを止める装置」のことです。

dampの意味が「弱める」なので

言葉の意味を考えればわかりますよね。

 

 以下の写真を見てください。

(写真:自身で用意した写真です。無断転載はしないでください。)

 

この写真では、高音側が手前になっています。

いくつも並んでいる黒いものがダンパー。

手前の白枠で囲んだところを見てください。

ダンパーがなくなっていることに気がつくはず。

 

ピアノの中をのぞいてみると分かりますが、

最高音域のおよそ1オクターヴ半には

ダンパーがついていません。

(ピアノの種類によって多少の差はあります。)

高音域になってくると

弦が細く短くなってくるので

減衰時間も短くなるために

響きを止めるダンパーが必要なくなるということ。

 

しかし、考えてみてください。

ダンパーペダルを踏む込むと

すべてのダンパーがいっせいに弦から離れます。

だから、弦の響きを止めるものがなくなり

音が響き続けるわけですよね。

ではなぜ、超高音域にはダンパーがないのにも関わらず

ダンパーペダルを踏むとペダルの効果が出るのでしょうか。

 

理由はシンプルで、

ダンパーペダルを踏み込んだことで

すべてのダンパーがいっせいに弦から離れたため、

最高音域あたりの部分のみを弾いたとしても

他の音域の弦が共鳴して響くからです。

 

ピアノという楽器では

ありとあらゆる面で

この「共鳴」という効果を上手く使えるように設計されています。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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