具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.570 第3楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、49-52小節)
51小節目の左手を見てください。
カッコで示した運指は
いくつかの版に書かれているものです。
しかし、少なくとも筆者にとっては
この運指はやりにくかったんですよ。
直前から弾いてくると
どうしても「2」と書かれているところを
「3」で弾きそうになってしまう。
それに気を取られて
右手にも影響が出てしまう。
そこで、直前の運指を変えずに解決したのが
もうワンパターン書き込んだ運指です。
このようにすると
直後も「21212(カギマークで示した部分)」というように
同じ指のセットを使って弾いていくので
頭が混乱せずに済みます。
とうぜん、音色面でも問題ありません。
「23」を「32」に変えただけという
わずかこれだけの変更なのですが、
驚くように弾きやすくなりました。
どうしてもつまづいたりする場合は
「頭が混乱しにくい運指を検討してみる」
という視点で
柔軟に対応してみてください。
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