記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
「ゆっくり練習(拡大練習)」は
楽曲を仕上げていく段階で必ずおこなうべき練習方法です。
しっかりと音を聴きながら完全にコントロールできるようになってから
テンポをあげるのが基本です。
まず、
なぜ「ゆっくり練習(拡大練習)」をするのか考えてみましょう。
大きくは次の3つにまとまります。
◉ おおむね弾けるようにはなっているけど、動きの確認のため
◉ テクニックの修正をするため
速いテンポではまだ弾けない箇所を克服するため
これに関しては最も定番ですね。
速いテンポや難しいパッセージのある楽曲では
いきなり速く弾こうとしても嘘ばっかり弾いてしまいますし、
悪い癖がついてしまう原因にもなりかねません。
ゆっくりで弾けていないものは速いテンポでは弾けません。
ちなみに、
「ゆっくりでは弾けないけど速いテンポなら弾ける」
という方がたまにいらっしゃいますが、
それは誤魔化されているだけのはずです。
おおむね弾けるようにはなっているけど、動きの確認のため
通し練習などをしていると、
「今回突発的にうまく弾けなかった箇所」
などが出てきます。
これは「まだ完全には身についていない箇所」
ということですので、
ゆっくり練習で丁寧に練習し直します。
また、
メカニック的なミスだけでなく
「出したい音色を出せなかった」
などの繊細なテクニックに関しても
ゆっくり練習でチェックします。
テクニックの修正をする
単純なことのようですが
速く弾くには「指を上げすぎないこと」が大事です。
その際に、
「指を高く上げなくても効率よく打鍵できる方法を、ゆっくり練習する」
といった場合がこの項目に当てはまります。
つまり、楽曲の中で基礎的なテクニックの見直しをする方法です。
これ以降は、
「ゆっくり練習(拡大練習)」をするにあたっての注意点をいつくかあげていきます。
少し高度な内容もあるので、
一気に全てを理解できなくても構いません。
◉「最終的に仕上げたいテンポやニュアンス」を想像した上でおこなうほうが効果的
◉「ゆっくり練習(拡大練習)」でも音楽は流れないといけない
ゆっくり練習(拡大練習)では無意識にテンポが速くなっていきやすい
ゆっくり練習(拡大練習)」に慣れないうちは、
「気付いたら始めたテンポよりも速くなってしまっていた」
ということも多いはず。
こういったところをコントロールするのも練習の一つです。
ゆっくりのテンポであらゆることをコントロールできることが出発点。
「最終的に仕上げたいテンポやニュアンス」を想像した上でおこなうほうが効果的
これには、実際に音を出すときの注意点があります。
もちろんテンポに関しても「最終的な理想のテンポ」は想像すべきですが、
あくまで「想像」です。
テンポを上げていくのを急ぎすぎずに。
「ゆっくり練習(拡大練習)」に関しては、
まずは、ゆっくりのテンポでも考察できる部分、
例えば「重心の位置」や「声部同士のバランス」などをみていくのが得策。
「ゆっくり練習(拡大練習)」でも音楽は流れないといけない
音楽が縦割りにならずに
フレーズを横に引っ張っていく意識が必要。
対策は、
はり「あらかじめ、仕上げの状態を想像しておくこと」です。
最後に、お伝えしたいこと。
「ゆっくり練習は重要だけど、
ゆっくり弾く時と速く弾く時では使う筋肉も頭も異なるので、
速く弾く練習も織り交ぜないと速く弾けるようにはならない」
これを踏まえておきましょう。
ゆっくり練習をしているときが
「ラクをしているとき」
になってしまっては非効率的です。
「何種類かのテンポでの練習を行い、ゆっくり練習の比率を多くする」
これを基本としましょう。
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