という記事では、
ドビュッシーの作品においてミシェル・ベロフが示した運指を
ピンポイントで例に挙げ、
その運指がなぜ優れているのかを解説しました。
これをやっていて思ったのは、
良いと思った運指に対して
「この運指のどういったところが優れているのだろう」
などと分析してみるのは
ためになるということ。
書かれている良い運指を何となく使っているだけでも
それが積み重なると
それなりの学習になるわけですが、
意識的に良いと思う部分を言語化してみると
別の似た部分でも応用できるくらい
頭が整理されます。
やり方の例をひとつ挙げます。
例えば、自分ひとりの力では運指が決まらなくて悩んでいる部分
があるとしましょう。
そういったときに、
いくつかの版を見比べてみると
たいてい、複数のパターンの運指が書かれているので、
良いと思う運指を2パターン選び、
それぞれの運指の良いところとそうでないところを挙げます。
「こちらの運指のほうが、こういった点で弾きやすいけれども、統一性がないので暗譜しにくい」
など、いろいろな部分が見えてくるはず。
それらを天秤にかけて
どちらの運指を採用するか、第1次決定する。
このようなやり方は、
ある程度、運指力がついている方にも有効。
「いちおう自分で運指付けしたけれど、なんだかしっくりこない」
と思う場所でやってみるんです。
筆者もしょっちゅうやっていて
結構、楽しんでさえいます。
「良い運指の良い部分を言語化する」
とりあえず、頭の中で簡潔に言語化してみるだけでもいいので、
一度お試しください。
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