【ピアノ】ニュアンスに問題がなければ、運指はラクをしよう

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ある弾きにくいパッセージがでてきたとき、
場合によっては
両手で分担して演奏することも検討すべきでしょう。

 

例えば、

以下の譜例のようなところでは

左手によるサポートが有効に使えます。

 

ラフマニノフ「音の絵 op.39-5」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、67-69小節)

l.h. の指示は

筆者が書き込んだものです。

ほんらい、上段にダンゴのようにまとめて

記譜されているパッセージは

すべて右手で弾くことを想定されている可能性が高い。

しかし、

筆者も含め、多くの方は

ラフマニノフのような大きな手をもっていないはずですし、

彼が書き残したスラーを表現するために

両手で分担するのはアリでしょう。

分担することで

演奏テクニックとしてもかなりラクできます。

 

分担するときには

「分担することによる、不都合なニュアンスの問題は起きないか」

これに注意してみてください。

 

例えば、

単純な高速パッセージなどで

一筆書きのように弾きたい場合は

あえて分担しないほうが

そのニュアンスを出せます。

 

また、

【ピアノ】両手で分担した途端に魅力がなくなるパッセージ

という記事で書いたように、

あえて片手のみで弾いたほうが

ソリスティックな雰囲気が出せるパッセージ

というものもあります。

 

ニュアンスに問題が出てくる場合は

多少テクニック的にたいへんでも分担しない。

問題なければ、分担してラクをする。

このように考えてみましょう。

 

両手で分担するかどうかの判断ポイントについては

以下の記事を参考にしてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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