記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
上記の第1弾の記事では、
対比を作れる要素として
以下の3点を挙げました。
◉ リズム
◉ 音色
この3点はもちろん
新たな要素にも注目して
以下の譜例を読み取ってみましょう。
モーツァルト「ピアノソナタ第5番 K.283 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
実線カギマークの音型で問いかけて
点線カギマークの音型で応答しています。
実線カギマークのリズム音型に注目すると
16分音符の細かな音価が含まれています。
それに対して
点線カギマークの音型は4分音符という長い音価。
前者の方が「軽さ」を感じますね。
16分音符が含まれているのは、
モーツァルト自身が「軽さ」を感じていた証拠です。
「軽さ ⇆ 深さ」
これらの対比を読み取ってください。
(再掲)
次に「音域」に注目しましょう。
実線カギマークの音型のほうが高い音域で出てきます。
やはり、
音域という観点でも
「軽さ ⇆ 深さ」の差を感じることができます。
では、どう演奏すればいいのかについてですが、
結論としては
点線カギマークの音型のほうが
やや太い声で演奏していいでしょう。
同じくらいのダイナミクスで弾いている演奏も多いのですが
「対比」という観点で言うと
少し差をつけて演奏することを推奨します。
いいですか、
主役よりも脇役のほうが大きくなってしまったら
これはおかしいのですが、
「問いかけ」に対する「応答」というのは
どちらが主役でどちらが脇役かは決まっていません。
楽曲によって、その都度読み取る必要があります。
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