【ピアノ】立体的な演奏をするカギは「お皿」

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本記事では、
「立体的な演奏をするために必要な考え方」
のいちばんの基礎を解説しています。
あらゆる楽曲で応用できる考え方です。

 

次の譜例を見てください。

例えば、譜面左のようなアルペジオがあるとします。

よくある伴奏形ですね。

一方これらの音は、

ただ単に均等なダイナミクスバランスで弾いてしまうと

音楽的ではありません。

それではただの「音のられつ」になってしまいます。

 

では、譜例右を見てください。

譜例左を声部分けしたものです。

 

(再掲)

 

実際はこのように、

「バスライン」

がダンパーペダルで残っています。

(譜例の見やすさを優先していますが、厳密には他の音も残ります。)

これが理解できれば、

「他の音よりも、全音符のバス音をやや深めに演奏したほうがバランスがいい」

ということがわかるはず。

バス音の響きが「音響の支え」となり、

その上に他の音が乗ってくるからです。

つまり、バス音は「お皿」

 

小さなお皿の上に食べ物をのせても

こぼれ落ちてしまいますが、

「深い音(大きめのお皿)」

にすることで、

「上にのせた音(食べ物)」

はしっかりとおさまります。

 

バランスをとるカギ、

立体的な演奏をするカギは

「一度、お皿をイメージしてみること」です。

 

今取り組んでいる楽曲のあらゆるところで

これを応用してみましょう。

楽曲によっては

譜例のように単純ではなく

必ずしもバスラインを取り出すことが出来ないケースもあります。

しかし、その場合でも必ず、

「今その瞬間に重要な音はどの音なのか」

という視点をもつ必要があります。

「メロディ」が重要なのはいうまでもありません。

メロディ意外の要素の中でも優先順位をつけるのです。

 

(再掲)

 

「メロディ意外の要素の中でも優先順位をつける」

というのは、つまり、

「伴奏ひとつをとっても、譜例のように立体的に考える」

ということ。

「立体的に考えてバランスをとること」イコール「優先順位を決めること」

とも言えます。

 

多くの作曲家は

譜例左のように簡潔な形での記譜しかしてくれていません。

すべての箇所を譜例右のように記譜してしまうと

楽譜が一見ゴチャゴチャしてしまうから。

譜例左でもわかってくれるでしょうということで

多くの場合は

「譜面上整理されているほう」

が優先されるのです。

(譜面というのは利便性も重視されるため。)

 


 

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