【ピアノ】ハノンやコルトーで不要なアクセントは入れないこと

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基礎練習というのは、
よくないクセを抜くチャンスですが
新たなクセがついてしまう機会にもなりかねません。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

ハノンの第1番を例に解説します。

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、1-2小節)

この譜例で示したように、

各拍頭に不要なアクセントを入れて演奏していませんか?

他の番号の練習曲でも

「拍頭」もしくは「親指や小指の音」

を無闇に強調してしまっている演奏は

意外と多く聴かれます。

 

これは改善すべき無意識のクセです。

太さや強さが異なるそれぞれの指から奏でられる音を

きちんと揃えて演奏できるようになることに

練習意図があるので、

このような無意味なアクセントを入れて弾くことはマイナス。

無意識にラクをしているのです。

 

リズム変奏やアーティキュレーション変奏などで

特定の音にアクセントを入れる練習もありますが、

意図的にやるのと

無意識のクセでアクセントを入れてしまうのとは

まったく話が異なるのです。

 

譜例ではハノンを取り上げましたが、

コルトーの指練習などでも同様です。

 

ハノンやコルトーなどの基礎エチュードがシンプルに作られている理由を

想像できますか?

そのうちの一つは、

譜読みなどのハードルを下げることで

自分の音をよく聴いて練習することに意識を持っていけるようにするため。

つまり、

シンプルだからこそ

克服したい課題などをしっかりと意識して

ていねいな練習をすべきなのです。

 

基礎練習というのは、

よくないクセを抜くチャンスですが

新たなクセがついてしまう機会にもなりかねません。

自分の音をよく聴きながら

質の高い練習をしていきましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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