【歌曲のピアノ編曲版】「練習ポイント」「難易度別オススメ楽曲」

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本記事では、
歌曲のピアノ編曲版に挑戦する際の
「有益性」
「練習ポイント」
「難易度別 : オススメ楽曲」
について解説しています。

 

ピアノという楽器は「減衰楽器」だからか、

原曲自体がピアノ曲の作品は

比較的にフレーズが短く作曲されている楽曲が多い傾向にあります。

したがって、

「歌曲のピアノ編曲版」

にチャレンジしたことがない方は

シンプルなものでも1曲取り組んでみると

「フレージング」の面でとても勉強になります。

 

■取り組む際のポイント

♬ 森を見て木も見よう

 

これは、どんな作品にも共通することではあるのですが、

「森を見て木も見る」

という視点が重要です。

 

例えば、

原曲が歌曲の作品でも見られる

4小節を一息で演奏するメロディがあったら、

「数音単位での細かいニュアンスは考えても、4小節を大きくひとつでとるという視点を忘れない」

ということ。

自分の中で意識があるかどうかで

出てくる音に大きな違いがあります。

 

「森(大きなフレーズ)」だけ見ていると

細部のバランスがとれずに荒削りになりますし、

「木(数音単位での細かいニュアンス)」だけ見ていると

フレーズが細切れになって音楽が流れません。

そこで、「森を見て木も見よう」ということなのです。

 

♬ 長く伸びる音に注意

 

これも、どんな作品にも共通することではあるのですが、

大きなフレーズで構成されていることが多い

原曲が歌曲の作品の場合は

特に注意が必要な内容です。

 

ピアノは「減衰楽器」という特性上、

打鍵が終わってしまうと気を抜いてしまいがちですが、

長く伸びる音は打鍵後も耳で聴き続けなくてはいけません。(もちろん短い音価の音もですが…。)

そうすることで

次に出てくる音との音色のバランスをとることができて、

結果的にフレーズがつながって聴こえるのです。

 

打鍵が終わって意識を放り出してしまうと、

たとえダンパーペダルで音がつながっていたとしても

フレーズが途切れて聴こえてしまう。

次の音との音色が別になってしまうと

音楽的につながらないからです。

 

♬ 自分のレベルより少し易しい作品を選ぼう

 

今回の記事のテーマは、

「歌曲のピアノ編曲版」でフレージングの勉強をすることです。

そのためには、

弾くことで精一杯の楽曲よりも

「自分のレベルより少し易しい作品」

を選んで勉強したほうが

フレージングに集中できます。

ある程度弾ける方でも、

フレージングが細切れになってしまっている例はひんぱんに見られるので、

この学習テーマは多くの方にとって有益であるはずです。

 

まずは、ここまでにあげた3つの項目を意識して取り組んでみましょう。

 

■【難易度別】「歌曲のピアノ編曲版」オススメ楽曲紹介

 

♬「献呈」シューマン=リスト

 

中級以上程度。

全音ピアノピ-スの難易度表では「Fランク」。

一応Fランク(最高難度)に分類されてはいますが、少し大げさの感があります。

 

リストは歌曲のピアノ編曲をたくさんのこしていますが

ほとんどは難易度が高い編曲。

その中にあって

この編曲は比較的取り組みやすく、

なおかつ、

美しい旋律と華やかさもあわせもっているのでオススメです。

 

 

 

 

 

 

 

デジタルデータ(PDF)で手に入れたい方は、

「ぷりんと楽譜」にもあります。

» 献呈(R. シューマン(ピアノ編曲:F. リスト)) /ピアノ(ソロ) 

 

♬「からたちの花」山田耕筰

 

中級程度。

全音ピアノピ-スの難易度表では「Cランク」。

「献呈」はまだちょっと…という方にはこの楽曲がオススメ。

 

日本の童謡で耳なじみのある楽曲ですので、

「歌曲(童謡)のピアノ編曲作品としての勉強」と同時に

「一風変わったレパートリー」にもいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

♬「歌の翼にのせて」メンデルスゾーン

 

初中級程度。

全音ピアノピ-スの難易度表では「Bランク」。

様々なピアノ編曲が出ている作品ですが、

この全音ピアノピース版の編曲は

発表会でよく取り上げられる定番のもの。

 

難易度的にも取り組みやすいので、

「フレージングの勉強に集中して取り組みたい」

という中級者以上の方があえて余裕を持って取り組む意味もある作品です。

 

 

 

 

 

 

 

デジタルデータ(PDF)で手に入れたい方は、

「ぷりんと楽譜」にもあります。

» 歌の翼に(Felix Mendelssohn) /ピアノ(ソロ) 

 


 

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