ハーフと言うと
1/2ペダルのことのみを指す場合もありますが、
3/4、1/2、1/4などのあらゆるものの総称として
ハーフペダルと呼ぶ分類もあるので、
本記事ではそれにならって
1/4ペダルのことも「ハーフペダル」と呼んでいます。
具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ第14番 K.457 第2楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、8小節目)
3拍目に「3度音程の連続によるレガート」が出てきますね。
3度音程の連続というのは
運指を工夫したとしても
どうしてもレガートにできない部分が
上声または下声に出てきてしまいます。
ノンペダルだとそれが露呈されて問題に。
だからと言って、
フルペダルだと響きがグワングワンになってしまいます。
Adagioとはいえ、32分音符なので
発音ごとにペダルを踏み替えるのも現実的ではありません。
そこで、1/2か1/4のハーフペダルを検討するわけですが、
ノンペダルよりもややウェットになる程度の1/4ペダルを
おすすめしたいと思います。
このように、
◉ フルペダルだと、濁りすぎる
◉ 発音ごとにペダルを踏み替えるのが現実的ではない
これらの3点もしくは数点に当てはまる場合は
1/4のハーフペダルを検討してみてください。
少し響きをつけて
音響が切れるのを防いでくれるうえ、
フルペダルのときのような濁りも起きないので
非常に使い勝手の良いペダリングテクニックとなります。
ペダルはONとOFFのスイッチではありません。
ハーフペダリングのような微妙な加減を使いこなすことが
演奏に幅を与えてくれます。
どんどん活用してみましょう。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント